[2020年12月]SSDのメリット・デメリットとメーカー別のおすすめポイントを解説

Windows

エンジニアとして仕事をしながらパソコンの修理やSSDの換装をデスクトップ、ノートパソコン累計で300台以上関わってきました。

種類が多い2.5インチSATA SSDですが、 SSDのメリット、デメリット、容量の選び方、おすすめのメーカーについて紹介したいと思います。

SSDとは?パソコンのハードディスクを交換するメリット

まずはパソコンのハードディスクをSSDに交換するメリット・デメリットについて解説します

SSDとは?

SSDはメモリを使ったドライブ(記憶媒体)のことを指します

今までは大容量のデータを保存する場合はハードディスク一択でしたが最近ではSSDも大容量化し価格も低下しているため非常にコスパが高くなってきています。

家電量販店などで販売しているパソコンでも

SSDを搭載している商品が増えてきました

メリット

  1. 動作の遅いパソコンがめっちゃ速くなる
  2. 重量が少し軽くなる
  3. 静かになる(無音になる)
  4. 衝撃に強くなる

動作の遅いパソコンがめっちゃ速くなる

長年使ったパソコンや新品のパソコンでも動作が遅い原因の一つがハードディスクで、メモリを増やしても、CPUが高性能なIntel Corei7やCorei5でもハードディスクが足を引っ張っていることがよくあります。

パソコンの立ち上がりが遅い

ソフトの起動にめっちゃ時間がかかる

ときどきパソコンが固まる(フリーズする)

これらの原因は実はハードディスクかもしれません

そうなってくるとSSDに交換(換装)することで、この悩みは一気に解決する可能性が高いです。

軽くなる

動作が軽くなりますが、重量的にも軽くなります。

微々たる違いかもしれませんが、特に持ち運びの多いモバイルパソコンではメリットが大きいです。

静かになる

ハードディスクはモータを駆動し円盤を回してデータの読み書きをしています

SSDでは回転部分がないので実質無音で、パソコンの排熱用のファンがうるさく感じるかもしれません

衝撃に強くなる

ハードディスクは落下などの衝撃で円盤に傷がはいったりすることでデータが読み込めなくなることもありますが、SSDではそういった傷がつくことがないので故障やデータの損失のリスクを低減することができます。

デメリット

  1. 交換に手間がかかる
  2. ハードディスクより単価が高い
  3. サーバー用途には向いていない

交換に手間がかかる

単純にパソコンのハードディスクがどこにあるか、初心者の人・パソコンに詳しくない人ではなかなかわかりにくくハードルの高い部分だと思います。

パソコン工房では店舗で購入したSSDを有償で換装してくれるサービスもあります。SSDに交換してみたいけどパソコンの分解やSSDの相性などに不安がある方はパソコン工房の店舗で相談してみましょう。

ハードディスクより容量単価が高い

価格が低下してきているとはいえハードディスクに比べ容量あたりの単価は高いです。

ただしパソコンを買い換えるよりは圧倒的に安く、データをコピー(クローン)しなければSSDの費用だけなので容量によりますが数千円から2万円程度で快適になります。

OSが動作するディスクをSSDに交換すると高速化するメリットがありますが、容量の大きなファイルを保存目的で使用する場合、転送速度やディスクの寿命を考えればSSDでもメリットはありますが、容量単価はHDDの方が圧倒的に安く長期的に大量のデータを保管するには大容量なUSBハードディスクやNASをおすすめします。

サーバー用途に向いていない

家電量販店、パソコン専門店、Amazonや楽天などで一般的に売られているSSDは、パソコンやポータブル用なので24時間稼働するサーバーやNAS用に設計されていないものが多いです。

サーバーやNASには専用のNASをおすすめします

実際に組み込めば動作はしますが、RAIDなどで使用するとSSDの性質上、同時に故障するリスクもありエンタープライズ用SSD以外はNASやサーバーで使用するには不向きと考えられているようです。

サーバーやNASにおすすめのSSDはこちらから

SSDの選び方3つのポイント

パソコンで使える形状のSSDを選ぶ

用途に合わせて機種や容量を選ぶ

メーカーで選ぶ

パソコンで使える形状のSSDを選ぶ

SSDは現在主流の規格は2つあります

現行のパソコンや数年前の古いパソコンでも使われている・・・SATA

1~2年前から普及し始めた新しい規格・・・M.2

現行のパソコンや数年前の古いパソコンでも使われている・・・SATA

ハードディスクや光学ドライブを接続するSATA(シリアルATA、サタ)という規格があります。

一部のモバイルパソコンやUMPCなど物理的に接続できないパソコンもありますがWindows7時代以降の一般的なパソコンであればほとんどのPCに接続できます。

注意点としてはコネクタの形状は同じですがパソコンのチップセットやCPUなどの世代で速度が違います。

SATAの規格(世代)での最高速度は下記の通りです。

SATAI・・・最高速度1.5Gbps→約150MB毎秒

SATAII・・・最高速度3Gbps→約300MB毎秒

SATAIII・・・最高速度6Gbps→約600MB毎秒

現在販売されているコスパの高いSSDは最高速度500MB/sぐらいの設計がほとんどです

パソコンのSATAの世代が古いとSSDの性能をフル活用できないなどの制限があるので、パソコンやマザーボードメーカーのホームページで仕様を確認しておきましょう。

最新のキオクシアのSSDを古いNECのパソコンに接続してもSSDの最高速度まで発揮できない

古い中古パソコンを買って、できるだけ高速なSSD化をしたい場合はSATAの規格にも注意しましょう。パソコン側の規格が古いと思った書き込み速度や読み取り速度が出ないことがあります。

1~2年前から普及し始めた新しい規格・・・M.2

M.2(エムドットツー)のSSDはパソコンを爆速化するSSDでここ1~2年で普及し始めた規格です。

M.2はSATAは形状が全く違うSSDなので、パソコンにM.2のスロットが無いと接続できません。

最近のパソコンでは内部にM.2のスロットがある場合が多く、HDDで購入してしまったパソコンでもスロットがあればM.2のSSDに移行することができます

Crucial MX500
CT500MX500SSD1/JP
WD Blue SN550
NVMe WDS500G2B0C
容量500GB500GB
規格SATAM.2
インターフェイスSerial ATA 6Gb/sPCI-Express
読込速度560MB/s2400MB/s
書込速度510MB/s1750MB/s
ランダム読込速度95K IOPS300K IOPS
ランダム書込速度90K IOPS240K IOPS
価格.comの人気ランキングで上位の2種類の比較

最近ではSATA SSDとの価格差も小さくなってきているので、M.2を接続できるパソコンなのであればコスパの高いM.2をおすすめします。

重めのソフトの起動や巨大なファイルの展開やコピー、インストールなどではM.2に換装したことを体感できるはずです。

M.2でも形状からは判別できないM.2 SATAというものもあります

購入時にはNVMeであることを確認しましょう

SSDの容量を決める

今使っているパソコンの容量を確認しましょう

学校からの課題や事務仕事がほとんどの場合は?

ゲームや趣味で動画編集をしている(してみたい)場合は?

パソコンのヘビーユーザに必要な容量は?

今使っているパソコンの容量を確認しましょう

使用しているパソコンに入っているハードディスクの容量と実際使っている容量で比較して必要な容量+余裕ぐらいのSSDを選択しましょう

パソコンを長く使いたい場合は実際に使っている容量の2倍ぐらいあったほうが今までの実績上、トラブルも少なく安定して動作してくれています

学校からの課題や事務仕事がほとんどの場合は?

120GBが最低限、コスパ的に240GB以上はおすすめします

120GBはWindows10で長くパソコンを使おうと思うと最低限必要な容量ですが、ソフトを大量にインストールしていなくてもWindows UpdateやWindowsアップグレードで「気づいたら空き容量がなくなっていた」というケースを見かけます。

性能の高いSamsungの860EVOやSeagate Barracuda SSD120、Crucial MX500、KIOXIA EXCERIA SATAなどは240GB~のラインナップとなっていて、性能をフル活用するのであれば240GB以上をおすすめします。

容量あたりの単価は120GBクラスでは25円前後250GBクラスでは20円以下が多いです。耐久性でも240GB以上の方が長寿命です。

250GBクラスでは大量の写真や動画などを保存する余裕があまりないケースが多いので必要に応じて外付けHDDやNASに保存することをおすすめします

250GBクラスのおすすめSATA SSD

ゲームや趣味で動画編集をしている(してみたい)場合は?

目安としては480GB以上あれば大丈夫です。

重めのゲームやYoutubeなどの動画編集したファイルの一時保存場所としてパソコンに保存する場合でも問題になることは少ないと思います。

容量の小さい256GBなどのSSDと比較しても長寿命になるのでパソコンのライトユーザの方にもおすすめの容量です。

ただし、複数のゲームや家族写真や撮影した動画などを保存している場合はいつの間にか容量を圧迫してしまう可能性があるので1TBのSSDや必要に応じて外付けHDDやNASに保存することをおすすめします

500GBクラスのおすすめSATA SSD

パソコンのヘビーユーザに必要な容量は?

ガッツリ動画編集やデザイン、複数のゲームをインストールする場合目安として960GB以上をおすすめします。メモリも16GB以上は必要ですね。

1TBクラスのおすすめSATA SSD

メーカーで選ぶ

ストレージの大手メーカーや聞いたことのない中国っぽいメーカーなど種類も多いため、競争が激しく価格も安くなってきています。

おすすめの理由

書き込み、読み込み速度がバランスよく高速

コスパが良い・購入しやすい

メーカーの管理ツールで交換後も安心して使い続けることができる

書き込み、読み込み速度がバランスよく高速

メモリ製品ではおなじみの仕様ですが読込速度が速くても書込速度が遅い製品もあります。

読み書きどちらも高速で動作するものを選定しています

コスパが良い・購入しやすい

商品が良くても高すぎるとコスパが悪くなり、当然購入のハードルがあがります。

価格も平均的でAmazonや楽天などでも取り扱いがある購入しやすい商品を選定しています。

メーカーの管理用ソフトで安心して使い続けることができる

Crystal Disk InfoやTxBENCHなどのフリーソフトを組み合わせてSSDの状態管理やSecureErase(消去)ができますが、メーカーの管理ツール(ソフト)で寿命や状態などを管理できるSSDに限定しました。

自社製SSDの管理ツールを出せるメーカーの方が信頼性はあると思います

Silicon Power(シリコンパワー)

メモリメーカーで信頼度もそこそこ

管理ツールが使いやすい

読込速度・書込速度ともに高速

SATA SSDの256GBは書込み速度が遅い

ランダム読み込み書き込み速度が不明

TBWの記載がない

保証が3年

シリコンパワーのSATA SSDは512GB以上のモデルでは書込み速度が速いですが、128GBや256GBでは書込み速度が遅く最新のパソコンへの使用はあまりお勧めできません・・・

管理ツールは「SP Toolbox」が提供されていて画面回りも見やすく、WIndows7やWindows 8.1、Windows10に対応しています。

SP Toolboxの使い方はこちらから

ランダムアクセスの書込が他のSSDよりは遅いですがハードディスクからの交換であれば性能の向上は間違いないです。

Crucial(クルーシャル)

大手メモリメーカー(Micron)製で安心

管理ツールが使いやすい

MX500シリーズは読込速度が2.5インチSSDの最速クラス

MX500シリーズは5年間の長期保証

書込速度が他のSSDより若干劣る

SATA SSDはMX500、BX500シリーズがありますが、性能や寿命、耐久性に違いがありMX500の方が上位モデルです

管理ツールは「Storage Executive」が提供されています

64ビット版のWindowsにしか対応していませんが、他社のツールと同様に無料です。

Crucial Storage Executiveの使い方はこちらから

私が初めて買ったSSDは

Crucial製の64GBでした

5年以上たちましたが、まだ使えています

Western Digital

ハードディスクでも有名なストレージの大手メーカー

管理ツールが使いやすい

読込速度・書込速度ともに高速

5年間のメーカー保証

ランダム書込速度が他のSSDより劣る

MTBFの記載がない

SATA SSDではWD BlueとWD GreenがありますがWD Blueは高寿命(5年保証)、高性能でWD Greenは性能があまり公表されておらず保証は3年です。

古いパソコンのSSD化や事務用途であればWD Greenでも十分かもしれません。

管理ツールは「Western Digital SSDダッシュボード」が提供されています

Windows 8.1とWindows10で32ビット、64ビット両方対応しています

WD ソフトウェア
List of all WD firmware and software available for download.

ランダムアクセスの書込が他のSSDよりは遅いですがハードディスクからの交換であれば性能の向上は間違いないです

Western Disital社が買収したSanDiskブランドのSSDもカタログスペックがほぼ同じで非常に人気、コスパの高いSSDです。

WDとSandiskで悩んだら安い方で問題ないと思います。

サンディスクのSSDはSanDisk SSD Dashboardを使用してSSDのメンテナンスができます。

サンディスク SSD Dashboard サポート情報

Samsung(サムスン)

世界的なメモリメーカー(スマホでもGalaxyでおなじみ)の安心感

ランダムアクセスが高速

管理ツールが使いやすい

MTBF・TBWが明記されている

読み書きの速度が高レベルで安定

保証がTBWもしくは5年(EVO)、3年(QVO)の早い方の限定保証

パソコンヘビーユーザであれば高性能、高信頼性のEVO、1TB以上であれば値段と容量重視でQVOシリーズもおすすめです。

管理ツールとして評価の高い純正ソフト「Samsung Magician」を使用できます

SSDの寿命管理やベンチマークだけでなく、パフォーマンスの最適化の機能もありパソコン初心者でもSSDの性能をフル活用できます。Samsung Magicianの使い方はこちらから。

記事は古いですが、検証記事もあります

Samsung SSD 840 EVOの「RAPIDモード」を試す
Samsung SSD 840 EVOの「RAPIDモード」について。 パソコン実験工房は「楽しく&分かりやすく」をモットーに、商品カタログ的な紹介ではなく、自分たちが試してみたりお客様から頂いたりした生の情報をお届けします。

SamsungのSSDにハードディスクのデータをクローンコピーする場合、「Samsung Data Migration」を使用できます。一般的なフリーソフトに比べて簡単に操作ができるのでSamsungのSSDを選択するメリットの一つとも思えます。

Samsung Data Migrationの使い方はこちらから

Seagate(シーゲート)

ハードディスクでも有名なストレージの大手メーカー

読込・書込速度やランダムアクセスでも高速

管理ツールが使いやすい

MTBF・TBWが明記されていて仕様上もっとも長寿命

5年間の長期保証

ランダム読込速度が他のSSDより劣る

私個人的にも購入して使用しているSSDで実際に修理・換装するときも良く使用しています。

値段、性能、管理メンテナンス性どれを考慮してもほぼ弱点なしです

管理ツールは「SeaTools SSD GUI」を使用できます

SeaTools SSD GUIの使い方についてはこちらから

状態管理やファームウェア更新、SSD消去など、他社のSSD管理ツールと同様の機能があります。

KIOXIA(キオクシア)

安心の国内メーカー(旧東芝メモリ)

読込・書込速度やランダムアクセスでも高速

管理ツールが使いやすい

保証が3年

一般個人向けに発売されたばかりのKIOXIA EXCERIA SATA SSDはBUFFALOが販売、サポートも行っているので初心者も安心です。

SSD-CK240S/N : 内蔵SSD | バッファロー
内蔵SSD SSD-CK240S/Nの商品情報サイト。バッファロー公式情報です。

SSDの管理、メンテナンスは「SSD Utility」で行えます。

SSD Utility マネージメントソフトウェア | KIOXIA

KIOXIA SSD Utilityの使い方についてはこちらから

まとめ

SSDの容量による選び方やおすすめのメーカーについて解説してみました。

数年前のパソコンでもハードディスクからSSDに交換するだけでもかなりパソコンが高速化するのでSSDの交換はおすすめのアップグレード方法の一つです

パソコンのハードディスクをSSDに交換する方法についてはこちらで解説しています。

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