1からPCを組み立てる自作パソコンやBTOパソコンなどではあまり需要がないロープロファイルグラボですが、フォートナイト、APEXなどの人気なパソコンゲームをしたいけど格安で販売されている中古ビジネスパソコンや、そもそも家にあるパソコンがスリムタイプで普通の規格のグラフィックカード(グラボ)が装着できないパソコンではロープロファイルグラボは必須のパーツです。
ガチゲーマーには物足りないかもしれませんが入門編ということで現在販売されているグラボのおすすめ8種類のロープロファイルグラボを紹介します!
そもそもロープロファイルってなに?
左側がタワー型のデスクトップパソコン、右側がスリムタイプのデスクトップパソコンのサイズ感です。
スリム型の幅が細いデスクトップパソコンでは、拡張スロットの幅が細く、ロープロファイルのビデオカードしかささりません。



パソコン背面のスロットの幅を測ってみて8cmぐらいであればロープロファイルです。
ロープロファイルのグラフィックカードは幅の制限があるため、GPUの処理性能はフルサイズのグラフィックカードと比較して種類が少なく、高性能なものも少ないです。
パソコンにフルサイズのグラフィックカードさす場合は、フルサイズのスロットがあるパソコンに買い替えるか、PCケースを買って載せ替える必要があります。
チップごとの仕様比較

GeForce GTX1650 | GeForce GTX1050Ti | Radeon RX550 | GeForce GT1030 | GeForce GT710 | |
---|---|---|---|---|---|
接続バススロット | PCI-Express x16 | PCI-Express x16 | PCI-Express x16 | PCI-Express x16 | PCI-Express x16 |
CUDAコア・SP数 | 896 | 768 | 512 | 384 | 192 |
メモリ規格 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | DDR3 |
メモリバス | 128bit | 128bit | 128bit | 64bit | 64bit |
メモリクロック | 8Gbps | 7008MHz | 6000MHz | 6008Mhz | 1600MHz |
消費電力 | 75W | 75W | 50W | 30W | 19W |
GeForce GTX1650、1050Ti、1030、Radeon RX550はどれもGDDR5で、世代の古いGT710だけはDDR3となっています。
GeForceシリーズの場合はCUDAコア数、Radeonシリーズの場合はSP数とメモリクロック、メモリ容量がスペックに大きく影響します。
GTX1650とGTX1050Tiは消費電力が75Wでロープロファイルの中では消費電力が高くなっています。
ハードディスクが2台内蔵されているようなスリム型パソコンではパソコンの電源容量に注意が必要です。
GeForce GTX1650
現状、ロープロファイルグラボでコスパが最も高く、Steam Gamesのビデオカードのシェアランキングで5位(3%前後)の人気のあるGPUです。
人気のある理由としては
- 動かないというゲームがほとんど存在しない
- ロープロファイル最強かつコスパも良い
中古Core i5-6500を搭載したビジネスパソコンと組み合わせでもフォートナイトやPUBG Liteの推奨スペックは上回っているので最高設定でなければ問題なくプレイできると思います。

FPS60以上を目指すならゲーミングモニタも必要です
パソコン内部に余裕がない場合はカードの長さが一番短いZOTAC製がおすすめです
人気があるのはASUS製のようですがカードの長さがZOTACより2cmぐらい長いので注意が必要です
GeForce GTX1050 Ti
2020年7月現在、Steam Gamesのビデオカードのシェアランキングで2位(9%前後)のGPUで、パソコンゲーマーにも人気のグラボです。
価格も1万円台前半で購入できるので、価格も抑えて3D性能もそこそこ発揮できるおすすめのGPUです。
ただし旧世代のGPUのため品揃えが少なくなってきています。
GTX1050Tiのゲーム性能やGT1030との実際の性能を比較してみましたので、興味のある方は覗いてみてください。
GeForce GT1030
2017年ごろに発売されたローエンド向けのGPUですが、フォートナイトでも最低設定であれば100FPSぐらいは出せるので、画質にこだわらない、予算を最低限にしたい場合はおすすめです。
使用するスロットも1スロットなので、パソコン内部が狭いパソコンや2スロット確保できない場合でも増設できるグラボです。
旧世代のグラボですが、低価格の割りに性能が良いのでまだ人気があります。取扱店舗、種類も多く、10000円以下で購入できる商品がほとんどです。
ASUS製はファンレスなので静音性を重視したい人にはおすすめです
2020年12月現在、Core i7-3770とGeForce GT1030の組み合わせでシティーズスカイラインやGTA5、アセットコルサなどまだまだ快適に動作しています。
Radeon RX550
AMD Radeonシリーズでは国内では現実的にRX550しかロープロファイルに対応した商品がないようです。
Radeon大好きな人にはおすすめですが、NVIDIA GeForce GT 1030よりスコアは低いです。
https://www.videocardbenchmark.net/compare/GeForce-GTX-1050-Ti-vs-Radeon-RX-550-vs-GeForce-GT-1030/3595vs3761vs3757
GeForce GT710
中古パソコンのディスプレイ接続ポートを増やしたい場合には安く増設できるのでおすすめです。
Intelの3000番台のIntel Core-i7やCore-5ぐらいまでは増設する効果があるかもしれませんが、4000番台や5000番台のIntel CoreシリーズではGT710を装着すると逆にゲーム性能が落ちる可能性があります。
https://www.videocardbenchmark.net/compare/GeForce-GT-710-vs-Intel-HD-4600-vs-Intel-HD-4000/2910vs2451vs2
グラフィック機能がWindows10に対応していないデスクトップパソコンをWindows10に対応させたり、ディスプレイの接続ポートを拡張する意味では効果のあるGPUのカードなのかなと思います。
今、人気のフォートナイトやAPEXは画質面から見て難しいでしょう。
まとめ
ざっくりと表にまとめるとこんな感じでしょうか
GeForce GTX1650 | GeForce GTX1050Ti | GeForce GTX1030 AMD RX550 | GeForce GT710 |
現状ロープロファイル最強 | コスパ高め 1650と1030の中間ぐらいの性能 | コスト重視 軽めのゲームならそこそこ快適 | 拡張ボード パソコンの世代によってはグラボの性能の方が低いかも・・・ |
スリムパソコンでもしっかりゲームをしたい場合はNVIDIA GeForce GTX1650、1050Tiがおすすめです。
現状最強のロープロファイルグラボはNVIDIA GTX1650搭載のグラボです。
これ以上の性能となるとフルサイズのビデオカードが必要なので、PCケースを交換してみるのもおすすめします。
GeForce GT1030、Radeon RX550でもゲームができないことは無いと思いますが、画質、FPSを気にする場合はおすすめできません。
PCゲームストアで有名なSteamでは、世界中のゲームが実行されているPCのスペックが公開されています。グラフィックカードを購入する時の参考にしてみるのも良いかもしれません。
コスパの良い中古パソコンはソフマップの中古専門サイト「リコレ!」やジャンク品や掘り出し物が時々あるハードオフがおすすめです
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