Windows10のバックアップ機能やMacでのTimeMachineなど標準の機能でパソコン全体をNASへバックアップできます。
Macのバックアップの方法はこちらから
持ち運びが実質できないデスクトップパソコン、ワークステーション、iMacやMacProではUSBハードディスクなどでも問題なさそうですが、ノートパソコンやMacBookなど持ち運びの多いMacでは毎回接続するには少し不便です。
パソコンとNASが同じネットワークに接続するだけで自動的にバックアップをしてくれるので、いざという時に安心だけでなく、USBを接続する手間も省けて安心です。
一般的に市販されているNASでもWindowsのバックアップやMacのTimeMachineのバックアップ先として利用できるので用途別に紹介したいと思います。
NASって何??って方はこちらから
バックアップ・TimeMachineで使えるNASの選び方ポイント

値段重視、安心できる機能も最低限ほしい
値段重視、安心機能と拡張性やメンテナンス性も重視したい
機能重視、TimeMachineだけでなく重要なファイルも保存したい
値段重視、安心できる機能も最低限ほしい
値段重視で紹介しますが、バックアップやTimeMachineの保存先としての容量や性能、機能もこれぐらいはあった方がいいかなというものに厳選しました。
最低条件として3つの条件を満たすものに限定しています。
- メーカーのラインナップではできるだけ安いモデル
- NASの動作をメールで確認できる
- 1000BASE-Tのネットワークに対応している
メーカーによってはNASの種類が多く、値段もバラバラです。
できるだけ安いモデルで、メールによる通知機能、1000BASE-Tに対応していという条件でコスパ重視で選定しました。
BUFFALO LS210DGシリーズ
周辺機器のメーカーではおなじみのBUFFALOではもっともエントリークラスのNASで条件を満たしています。
値段や性能面から見て非常にコスパの高い商品です。
RAID1(ミラーリング)に対応しておらず、HDDが故障したときのHDD交換は難しいですが、TimeMachineのバックアップ先としては十分に機能を有しています。
IOデータ HDL-AAシリーズ
NASのメーカーとしてはBUFFALOのライバル?のIOデータですが、最安初心者モデルのHDL-TAはメール通知機能が無いようなのでHDL-AAシリーズがおすすめです。
BUFFALOよりは値段が高いですが、USB3.0に対応している、USBポートが2個あることは将来拡張することを考えれば大きなメリットです。内蔵HDD以外は3年保証というのも安心です。
値段重視、安心機能と拡張性やメンテナンス性も重視したい
条件を加えて「自分でハードディスクを交換できる」モデルを紹介します。
値段はが少し上がりますが、内部のハードディスクを交換できるので復旧も早くできます。
後々にハードディスクを容量をアップしたりするのも割と簡単にできてしまうので、長い目でみても安心です。
- メーカーのラインナップではできるだけ安いモデル
- NASの動作をメールで確認できる
- 1000BASE-Tのネットワークに対応している
- 自分でハードディスクを交換できる
ほとんどの機種がRAID1(ミラーリング)に対応しています。
RAID1の設定で運用する場合、容量はモデルでの容量の半分になるので注意してください。
USBバックアップと組み合わせて使用する場合はRAID設定せずに独立して運用するのも個人的にはありだと思います。
BUFFALO LS220DGシリーズ
性能面でみれば上位のLS520DGの方が優秀ですが機能面でみればLS220DGの方が優秀です。
価格も他社製品より安いので非常にコスパの高いNASです。
IOデータ HDL-AA2シリーズ
シングルドライブモデルと同様にBUFFALOよりは値段が高いですが、USB3.0に対応している、USBポートが2個あることは将来拡張することを考えれば大きなメリットです。内蔵HDD以外は3年保証というのも安心です。
Synology DiskStation Jシリーズ DS120j
SynologyのNASはハードディスクが内蔵されていないため、NASと一緒にハードディスクの購入が必要です。
性能だけでなく、機能もたくさんあるので使いこなすのは大変ですが自由度が高く人気のNASです。
DS120jはシングルドライブなのでRAID1やミラーリングには対応していませんが、HDDの交換が可能です。
RAID1(ミラーリング)に対応している最も安価なモデルはDS220jです。HDDは何でも良い・選び方がわからない場合はセットモデルがおすすめです。
QNAP TS-x28Aシリーズ
QNAPのNASはハードディスクが内蔵されていないため、NASと一緒にハードディスクの購入が必要です。
最もエントリーモデルなQNAPのNAS TS-x28Aシリーズは1.4GHzクアッドコアでメモリ1GBなので、そこそこ負荷にも強く複数の
RAID1(ミラーリング)で運用したい場合はTS-230がエントリーモデルでおすすめです。
機能重視、TimeMachineだけでなく重要なファイルも保存したい
- メーカーのラインナップではできるだけ安いモデル
- NASの動作をメールで確認できる
- 1000BASE-Tのネットワークに対応している
- 自分でハードディスクを交換できる
- RAID5やRAID6に対応している
- スナップショットに対応している
- オンラインストレージにも対応している
個人向けNASというよりは法人向けのしっかりしたNASが多くなってきます。
NASのデータをオンラインストレージ(DropBoxやOneDrive)に同期することができるので、外出先でファイルにアクセスしたり、バックアップをオンラインで行うので災害対策にもなります。
機能だけじゃなく性能も向上するので、複数のパソコンや20人以上のオフィスなどでも快適に使用できます。
BUFFALO Terastaion TS6400シリーズ
法人向けのNASでは定番のTerastationの中でもTS6400シリーズではスナップショットにも対応しています。
RAID5やRAID6が不要であればTS6200シリーズでもスナップショット機能に対応しています。
オンラインストレージは定番のDropBoxやOneDriveに対応しています。
保証も3年あるので安心してNASを運用できます。
Synology DiskStation Jシリーズ DS420j
SynologyのNASは最もエントリークラスのNASで条件を満たせます。
DS120jなどと同様にNAS本体とは別にハードディスクを準備することが必要です。
RAID5やRAID6を構成する場合はハードディスクが4台必要です。
Cloud Syncという機能パッケージを使用してDropbox、Baidu Cloud、Google Drive、Box、OneDriveにファイルを同期することができます。
QNAP TS-431P・TS-431K
QNAPではミドルクラスのシリーズで条件を満たせます。
TS-x28Aシリーズと同様にNAS本体とは別にハードディスクを購入する必要があります。
RAID5やRAID6を構成する場合はハードディスクが4台必要です。
Hybrid Backup Syncアドオンを使用することでGoogle Drive、Microsoft OneDrive、Dropbox、Box、Yandex Disk、Amazon Cloud Drive、Amazon S3、Amazon Glacier、Azure Storage、Google Cloud Storageにファイルを同期することができます。
CPU性能がTS-431Pが2コア、TS-431Kが4コアで性能に違いがありますが、機能や値段(2020年7月現在)はほぼ同じなのでTS-431Kの方がおすすめです。
まとめ
WindowsやMacのバックアップ、TimeMachineに使えるNASを予算、機能別で紹介しました。
NASを買っても最低限の機能がない場合もあるので、少しでもお役に立てればと調査しました。
実際にNASを100台前後扱ってきましたが、紹介したNASでも数年ぐらいは問題なく動作している機種が多いです。
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