LGA1156というIntel Core シリーズでは初期のソケット形状で、今では第1世代Coreシリーズとも言われています。それまでの主流だったCore2DuoやCore2QuadのLGA775からフルモデルチェンジされ、発売されたときはかなり話題となりました。
現在では格安で流通しているCPU単体やPC本体もありますので、CPUを換装する時の参考になれば幸いです。
Nehalem世代のIntel CPUシリーズ
Nehalem世代ではLynnfieldとClarkdale更にはBloomfieldのシリーズが存在します。
BloomfieldシリーズだけCPUソケットがLGA1366で互換性はないのでCPUを換装する時には注意が必要です。今回のリストには掲載していません。
第1世代のCoreシリーズの規格は規格は古く、同じソケット形状でも速度が遅いことが多いです。メモリはDDR3-1066や1333が主流で、PCI Expressの規格も2.0なので、最新グラボ(GPU)を装着しても全性能を発揮できないかもしれません。
第2世代などのIntel Coreシリーズとも互換性はないので、最上位で一般的に入手しやすいのはIntel Core i7-860や880でコア数が4、スレッド数は8です。
同規格のCeleronやPentiumからCore-i5やCore-i7に換装することで、現在最新のCeleron G5900並のCPU性能は発揮できそうです。
Intel Core i7 860 vs Celeron G5900
Intel Core i7 880 vs Celeron G5900
Lynnfield(リンフィールド)
開発コード名LynnfieldではXeonやCore i7、Core i5がラインナップとしてあります。全て4コアですがCore i5では4スレッドで、Core i7では8スレッドです。
プロセッサーナンバー | コア数 | スレッド数 | ベースクロック数(GHz) | ターボブースト時クロック数(GHz) | TDP(W) | メモリ種類 |
---|---|---|---|---|---|---|
i7-880 | 4 | 8 | 3.06 | 3.73 | 95 | DDR3 1066/1333 |
i7-875K | 4 | 8 | 2.93 | 3.6 | 95 | DDR3 1066/1333 |
i7-870s | 4 | 8 | 2.66 | 3.6 | 82 | DDR3 1066/1333 |
i7-870 | 4 | 8 | 2.93 | 3.6 | 95 | DDR3 1066/1333 |
i7-860s | 4 | 8 | 2.53 | 3.46 | 82 | DDR3 1066/1333 |
i7-860 | 4 | 8 | 2.8 | 3.46 | 95 | DDR3 1066/1333 |
i5-760 | 4 | 4 | 2.8 | 3.33 | 95 | DDR3 1066/1333 |
i5-750s | 4 | 4 | 2.4 | 3.2 | 82 | DDR3 1066/1333 |
i5-750 | 4 | 4 | 2.66 | 3.2 | 95 | DDR3 1066/1333 |
Clarkdaleシリーズ
開発コードClarkdaleではCore i5の600番台やCore i3の500番台、Pentium G6900番台が中心です。Core i5やi3では2コア、4スレッド、Pentiumシリーズでは2コア、2スレッドとなっています。
プロセッサーナンバー | コア数 | スレッド数 | ベースクロック数(GHz) | ターボブースト時クロック数(GHz) | TDP(W) | メモリ種類 |
---|---|---|---|---|---|---|
i5-680 | 2 | 4 | 3.6 | 3.86 | 73 | DDR3 1066/1333 |
i5-670 | 2 | 4 | 3.46 | 3.73 | 73 | DDR3 1066/1333 |
i5-665K | 2 | 4 | 3.2 | 3.46 | 73 | DDR3 1066/1333 |
i5-661 | 2 | 4 | 3.33 | 3.6 | 87 | DDR3 1066/1333 |
i5-660 | 2 | 4 | 3.33 | 3.6 | 73 | DDR3 1066/1333 |
i5-650 | 2 | 4 | 3.2 | 3.46 | 73 | DDR3 1066/1333 |
i3-560 | 2 | 4 | 3.33 | – | 73 | DDR3 1066/1333 |
i3-550 | 2 | 4 | 3.2 | – | 73 | DDR3 1066/1333 |
i3-540 | 2 | 4 | 3.06 | – | 73 | DDR3 1066/1333 |
i3-530 | 2 | 4 | 2.93 | – | 73 | DDR3 1066/1333 |
Pentium G6960 | 2 | 2 | 2.93 | – | 73 | DDR3 1066/1333 |
Pentium G6951 | 2 | 2 | 2.8 | – | 73 | DDR3 1066/1333 |
Pentium G6950 | 2 | 2 | 2.8 | – | 73 | DDR3 1066/1333 |
まとめ
リストにあるCPUは規格が同じなので規格上は互換性があります。
換装が心配な場合はBTOパソコンやメーカー製のパソコンでも当時のカスタマイズで構成(選択)できたCPUに換装することをお勧めします。自作系パソコンのマザーボードであればマザーボード型番からCPUサポートリストを検索できるので、対応するCPUのBIOSバージョンも確認しておきましょう。
別記事で解説したDELL OPTIPLEX980などはこのリストを元に交換できると思います。
自宅で長年使用しているパソコンや中古パソコンのCPU交換するときの参考となれば嬉しいです。最上位のCore i7 880や860でも現行のCeleron並みのスコアがでているので、事務用途やネット中心の使い方であれば、まだ使えるCPUだと思います。
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